運動で痩せる ダイエット
運動がダイエットに適した手段の1つであることはよく知られています。実際に運動を始めるのなら、本当に効果的な方法を選びたいものです。どのような運動を行っていけばよいのか、ドクター監修の記事で解説します。
運動には、手軽なものから本格的なスポーツまで、さまざまな種類のものがあります。ダイエットのための運動には、どのようなものを選び、どのように実践していけばよいのでしょうか。
脂肪燃焼には有酸素運動
人が摂取したエネルギーの余分は、脂肪として体の中に蓄えられます。この脂肪を燃焼させるには、有酸素運動が効果的だとされています。これはなぜでしょうか。
有酸素運動による脂肪燃焼
運動をし、体に多くのエネルギーが必要となった場合、貯蔵されていた脂肪が使われます。脂肪は、脂肪酸とグリセロールというものに分解され、脂肪酸が血液にのって全身に運ばれます。そして、脂肪酸が各部位の細胞で酸化することによりエネルギーを生み出します。この脂肪酸の酸化に必要なのが、多量の酸素です。
このため、運動のエネルギーに体脂肪を使うには、呼吸をしながら行う有酸素運動が適しているといわれています。瞬発力を必要とする激しい運動よりも、時間をかけて行う負荷の低い運動の方が、脂肪を消費しやすいのです。
有酸素運動の種類と方法
有酸素運動の種類では、手軽なものではウォーキングや水泳、エアロバイクなどがあり、カロリー消費の大きなものではジョギングやエアロビクスなどがあります。これまでスポーツの経験があまりない人であればウォーキングや水中ウォーキング、体を動かすことが好きな人であればエアロビクスというように、自分に合ったものを選ぶのが運動を続けていくポイントです。
体を動かし始めると、まず体内では糖質が消費されていきます。そして、約20分を過ぎた頃からようやく脂肪が使われる段階に入ります。ですから、20分を目安にある程度の時間をとって運動をすること、20分間続けても負荷がかかり過ぎない軽めの運動を選ぶことが大切です。運動することに慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしていきます。